誰かに用意された道には何も無い

これを読まれている方々の中には、学生の方が居ると思われます。

 

私の人生に於ける、学校という事に関する、成功と失敗の例を書きます。

 

 

私は、中学校の時に、母親から、熱烈に、川崎医科大学附属高等学校、ここへの進学を勧められました。

 

要するに、私に、医者になる学校に行けという事です。

 

かなり強力な強制がありました。

 

そこを受験すると言わない限り、家に入れないとか、食事を与えないとか、そういう事をやりました。

 

本当に自分の子供を医師にしたいのであれば、完全にやり方を間違えていたと思います。

 

例えば、人命の大切さを語るとか、医師とはそれを預かる責任の重い仕事であるとか、日々研鑽を重ねて努力し続けなければならないとか、父自身が整形外科医だったのですから、そういう事を語るべきだったと思います。

 

そして、実際、私は、川崎医科大学附属高等学校のオープンスクールに行きました。

 

そこで、私が、学校内をぐるぐる回っている間、保護者にはとんでもない説明が為されていました。

 

「入学前に寄付金3000万円をお願いします。合否に関わらず返金しません。」

 

私は、家に帰って、その話を聞いて、どう考えてもあり得ないと考えました。

 

売職行為です。また、伝え聞くところでは、卒業までに1億円持ってこい、と。

 

私は、それでも、尚も受けるように勧める、両親に対し、受験すると言いました。

 

そして、受験番号を書かずに落ちました。

 

後に、聞いた話では、入学前に要求する寄付金に関して、文部科学省からの行政指導が入ったようですがね。

 

私としては、正しい判断だったと思ってます。岡山県立岡山城東高等学校に進学しました。

 

 

それから、10数年経ち、大学卒業しても、就職が決まらない自分が居ました。

 

精神障害の診断が下っていた為です。

 

その状況に痺れを切らした両親が、私に、理学療法士の学校を受けるようにと言い始めました。

 

しかし、入学時に、健康体で無ければならない、そういう診断書を貰って来い、そういう話でした。

 

そこで、私の父は、医師である立場を利用して、私が健康体であるという旨の診断書を書き、私を入学させました。玉野総合医療専門学校です。

 

私は、入学そのものが不正だと分かっていました。

 

半年で発狂しました。そして、その後、半年間、精神病院の中で、長期療養を受ける事になりました。

 

入学前に、私が、犯罪には与しないという態度を貫けば良かったのです。

 

これが、私の失敗です。

 

 

私は、結局、医療や福祉の世界には足を踏み入れてませんし、その世界からは門前払いです。

 

そりゃそうですよね？　精神障害者、おい、自分自身を治せ、そういう話です。

 

 

人間には、向き不向きというものがあります。

 

それを、どんな、大金や不正や呪術によって捻じ曲げようとしても、捻じ曲がらないのですよ。

 

これを読んでいる、特に学生の皆様に、強く訴えます。

 

誰かが用意した道には何も無い。

 

自分の素朴な感情、素直な心に従って、自分の学びたいという、学習意欲に基づいて、学校を選ばれる事を勧めます。

 

 

私にとっての最高の学校は、宇都宮大学でした。

 

統合失調症を発症していた私を入学許可し、休学を挟んででも、卒業を認めた大学です。

 

どうぞ、ここに居て良かった、そう思える学校を選ばれますように。

 

 

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